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2003年10月19日

underworld 1992-2002+DVD

underworld 1992-2002+DVDを購入。
CDはipodで聞いている途中。DVDについて書きます。
underworldのビデオはtomatoが制作しています。過去のものから今回のDVDまでunderworldにはミニマルな映像が多くて、きっとライブで使われていたのではないかと思います。
けれどミニマルな映像をミュージックビデオにしてしまうと、見続けるのはとても忍耐力が必要です。一定の素材が編集で繰り返されて一定のペースで続くので、しばらくするとつらくなってきます。残り時間を確認して「あと3分耐えれば終わる」とさえ思ってしまいます。
ライブであれば観客が見ようとしているのは舞台に立っている人間であり、映像はプラスアルファの演出です。映像を一番に見ようと思ってライブに行く人はあまりいないでしょう。
ミュージックビデオを見ようとするとき、見るのはその映像です。映像を見るということは、映像が存在する時間に集中するということです。15秒という時間もあれば2時間という時間もあります。その時間に集中するためには、映像に魅力がないと続きません。すごく当たり前のことですがとても大事なことです。するとここで「魅力の本質とは何か」という問題が出てきますが、あまりに大きな問題なので今回は割愛します。
見続けることができる映像の魅力に限れば、メディアによって変わりますが、その映像が「感情を揺さぶり、揺さぶられた感情が続き、変化し続ける」ということです。ミニマルな映像は感情を揺さぶりますが、揺さぶりは長く続かないし、変化もしません。つまり見るという行為が徐々につらくなってきます。退屈な映画や番組も全く同じことが当てはまります。
映像にも適材適所があります。例えば長編映画をストリーミングで見るのは大変です。大画面、少なくともビデオやDVDで見るほうが見やすいし、集中できます。ミニマルな映像は、それだけを見続けさせるのではなくプラスアルファでないと観客はやがて飽きてしまうのです。

前置きが長くなってしまいましたが、underworld 1992-2002+DVDです。
「Two Months Off」のミュージックビデオが目的でした。ヴォーカルのカールが雨の森の中で歌いながらひたすら踊り続けるという、ミニマルといえばミニマルな映像なのですが、それを上回ってとにかく美しい。強い雨が降っているのだけれど晴れています。晴れているので雨粒が輝いています。地面に広がる水たまりも輝いています。そこに太陽の強い光が差し込んでいます。見た瞬間一番最初にそこに惹きつけられます。かなりすげえ。
さらにカールの表情がわくわくさせてくれます。過酷なのかなんだかわからない状況で、カールははじけています。楽しそうです。見ているこちらも踊り出したくなります。
シンプルなつくりなのだけれど、潜んでいる力に圧倒されます。感情は揺さぶられ続けます。tomatoはときどきこんな映像を出してくるので、その度に「tomato、あなどりがたし」と思ってしまいます。もちろんミュージックビデオなので、素敵な音楽があってこそ素敵なミュージックビデオがあるのです。

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Categories | ミュージック・ビデオ
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